ADVERTISING REPORT

Meta広告 運用レポートと今後の改善計画

不動産購入おまとめローン
対象期間
2025年7月 〜 2026年8月31日
作成日
2026年9月5日
作成
株式会社ビズム
提出先
株式会社中央住地 御中
01
このレポートの要点
Summary

お問い合わせが減っているという体感は、数字でも確認できました。LINE登録の単価は、停止前の水準954円に対し、配信を再開してからの8週間を通算して2,195円です。約2.3倍に上がっています。

比較の基準について、先にお断りしておきます。広告は配信を始めた直後だけ数字が良く出て、その後に落ち着いていくのが通常です。ですので一番良かった月や週を基準にはしていません。停止前の9か月を通算した954円を実力値として、再開後も同じように通算で比べています。

クリックを取るコスト自体は、落ちていません。1クリックあたり停止前104円に対し、再開後は102円です。広告としての競争力は保たれています。

変わったのは、クリックした方が登録に進む割合です。停止前は10.9%だったものが、再開後は4.6%です。単価が上がった理由は、ほぼここに集約されます。

この割合が下がった理由は3つあり、うち2つは戻せます。訴求を中立化したこと(構造的なもの)、立ち上げにあたり訴求を1つに固定していたこと(打ち手で戻せる)、広告アカウントを作り直して学習がゼロからになっていること(時間で戻る)の3つです。

打ち手はすでに動かしています。8月28日に訴求を1点入れ替えました。9月からは、3〜4週を目安に訴求を入れ替えていく運用へ切り替えます。以降の制作やLPの修正を含め、対応はすべて当社側で行います。

なお、8月はもともとご相談が動きにくい時期です。直近の8月単月は2,656円ですが、過去の実績でも8月は単価が高く出ています。直近の数字だけで判断せず、打ち手を先に進めたうえで、9月の実績で評価します。

02
これまでの経緯
Background
第1期 立ち上げ期2025年7月 〜 8月

配信開始の月は登録単価1,097円、2か月目は1,210円でした。開始直後は配信の学習が進んでおらず、単価は高めに出ます。

第2期 安定運用期2025年9月 〜 2026年3月

3か月目の9月に821円まで下がり、以降は700〜1,240円の範囲で推移しました。返済や審査に関する具体的な言葉を前面に出す訴求で運用していた期間です。

この第1期・第2期を通算した954円が、停止前の実力値です。本レポートではこれを比較の基準とします。

第3期 審査対応と配信停止2026年4月 〜 7月2日

4月、広告審査への対応としてLPと広告クリエイティブの表現を大きく見直しました。5月16日に広告アカウントが停止となり、6月は配信を行えていません。

この間、LPの表現を全面的に作り替えるとともに、配信再開の準備を進めました。停止したアカウントと同じ情報を使い続けると再停止につながるため、広告アカウント・計測タグ・掲載ページのドメインをすべて新しいものに切り替えています。この切り替えにより、それまで蓄積してきた配信の学習データはゼロからの再構築となりました。

第4期 再開・立ち上げ期2026年7月3日 〜 8月27日この期間の報告が本レポート

7月3日に配信を再開しました。再開にあたっては、第3期でご説明したとおり、広告アカウント・計測タグ・掲載ページをすべて新しいものに切り替えたうえでのゼロからの立ち上げとなります。

この状況で複数の訴求を同時に走らせると、仮に再停止となった場合に、どれが原因かを切り分けられません。そのため、審査確認を通した訴求を1つに固定し、配信対象も広めの1パターンとして立ち上げました。この期間は、件数を伸ばすことよりも、中立化した表現で止まらずに配信を続けられるかを見極めることを優先しています。

再開から2か月、審査による配信停止や広告の非承認は一度も発生していません。目的は達成しています。

第5期 本格運用の再構築2026年8月28日 〜着手済み

立ち上げの確認が完了したため、8月28日に訴求の入れ替えを開始しました。ここからは訴求を複数持ち、反応を見ながら入れ替えていく運用へ移行します。具体的な内容は05に記載します。

03
全期間の実績推移
Performance Trend

LINE登録1件あたりの単価の推移です。点線が、停止前の実力値954円です。

2025年7月1,097
2025年8月1,210
2025年9月821
2025年10月1,083
2025年11月1,237
2025年12月955
2026年1月703
2026年2月848
2026年3月950
2026年4月1,633
2026年5月2,017
2026年6月配信停止
2026年7月1,796
2026年8月2,656
点線 = 停止前の実力値 954円(2025年7月〜2026年3月の9か月通算)
年月 消化金額 表示回数 クリック率 表示単価 クリック単価 LINE登録 登録単価
2025年7月51,54814,5572.42%3,541146471,097
2025年8月93,17724,5694.22%3,79290771,210
2025年9月90,32619,4814.55%4,637102110821
2025年10月92,03720,0414.18%4,592110851,083
2025年11月90,33317,8514.05%5,060125731,237
2025年12月92,64719,8304.15%4,67211397955
2026年1月92,11522,8694.51%4,02889131703
2026年2月83,98619,8304.77%4,2358999848
2026年3月92,14819,2184.55%4,79510597950
第1〜2期 通算778,317178,2464.21%4,367104816954
2026年4月81,67119,2353.42%4,246124501,633
2026年5月40,33210,7643.34%3,747112202,017
2026年6月配信停止(5月16日〜7月2日)
2026年7月88,02028,6713.18%3,07096491,796
2026年8月92,96028,1613.02%3,301109352,656
金額は円。登録単価はLINE登録のみを分母としています。2025年7〜9月に一部あったメール取得は、ご連絡してもつながりにくく、その後LINEへ一本化した経緯があるため、比較の対象外としています。クリック単価は消化金額をリンククリック数で割った値です。LINE登録の件数は、当社の管理画面ではなくLINE側の友だち追加実数を用いています。

停止前の9か月を通算すると、登録単価954円、クリック率4.21%、クリック単価104円です。単月では2026年1月の703円が最も良い数字ですが、これは特に良かった月であり、実力値として扱うべきではありません。

あわせて、立ち上げ期のパターンにもご注目ください。2025年7月に配信を始めたとき、最初の2か月は1,097円・1,210円と高く、3か月目の9月に821円まで下がっています。新しく配信を始めると、学習が進むまでは単価が高く出ます。今回も7月3日に新しいアカウントで再スタートしており、8月が2か月目、今月が3か月目にあたります。

8月の数字の扱いについて

直近の8月は2,656円と、この14か月で最も高い数字です。ただし、この月の数字だけで判断するのは適切ではないと考えています。

過去の実績を見ると、2025年8月も1,210円で、停止前9か月のうち2番目に高い水準でした。住まいのご検討はお盆の前後で動きが鈍りやすく、ご相談そのものが伸びにくい時期にあたります。

8月の実績は締まりましたが、全体の評価は9月の実績で行います。打ち手(05)には8月末から着手しており、その効果の判定を9月の数字で行う進め方とします。

04
再開後8週間で分かったこと
Findings

7月3日から8月27日までを週ごとに並べたものです。この期間は、原因を切り分けられる状態を保つため、LPも広告クリエイティブも配信対象も固定しています。8月28日に訴求を入れ替えているため、条件を固定した状態での比較はこの8週間までとなります。

消化金額 クリック率 クリック単価 LINE登録 登録単価
1週目 7/3 〜 7/921,3934.24%73141,528
2週目 7/10 〜 7/1621,3742.80%105102,137
3週目 7/17 〜 7/2321,3022.55%11382,663
4週目 7/24 〜 7/3021,4253.17%108151,428
5週目 7/31 〜 8/620,0033.50%9782,500
6週目 8/7 〜 8/1320,6982.43%12072,957
7週目 8/14 〜 8/2021,6012.76%10673,086
8週目 8/21 〜 8/2721,1913.50%11382,649
8週 通算168,9873.09%102772,195
分かったこと 1クリックを取るコストは、停止前と変わっていない
停止前(9か月通算)再開後(8週通算)
表示単価(1,000回あたり)4,3673,146-28%
クリック率4.21%3.09%-27%
クリック単価104円102円ほぼ同じ

クリック率は27%下がりましたが、同時に表示単価も28%下がっているため、1クリックを取るコストは104円から102円で、実質的に変わっていません。

広告としての競争力が落ちたわけではない、ということです。中立化した表現でも、クリックそのものは以前と同じコストで取れています。

分かったこと 2変わったのは、クリックしたあとに登録へ進む割合
停止前(9か月通算)再開後(8週通算)
クリック数7,5101,658
LINE登録81677
クリック後に登録へ進む割合10.9%4.6%

クリックを取るコストが同じで、登録に進む割合が半分以下になれば、登録単価はその分だけ上がります。単価が954円から2,195円へ上がった理由は、ほぼこの1点に集約されます。

この割合が下がった理由は、次の3つが重なっていると考えています。

理由内容見通し
訴求を中立化したこと返済や審査に関する具体的な言葉を、広告とLPの両方から外しました。クリックした方が「自分の求めていた内容だ」と判断する材料が減っています。審査対応の際に、訴求が弱くなる懸念としてお伝えしていた点です構造的なもの
訴求を1つに固定していたこと立ち上げにあたり入れ替えを行っていません。詳細は分かったこと3打ち手で戻せる
アカウントを作り直したこと再開時にご説明したとおり、広告アカウントと計測タグを切り替えています。誰が登録しやすいかの学習データはゼロからの再構築で、前回の立ち上げでも落ち着くまで3か月かかっています時間で戻る
分かったこと 31つの訴求で反応が続く期間は、3〜4週

週ごとの表のとおり、1週目のクリック率4.24%は3週目に2.55%まで下がりました。4週目・5週目に3.17%、3.50%と戻したあと、6週目に2.43%まで下がり、8週目に3.50%へ戻っています。同じ形の波が、8週間で2回観測されています。

Meta広告は、その広告に反応しそうな方から順に配信していく仕組みです。同じ訴求を出し続けると、反応する方から順に届き終わり、しだいに反応の薄い層へ広がっていきます。今回の数字は、この商材ではその一巡が3〜4週で起きることを示しています。

条件を固定して配信したことで、この周期をはっきり測ることができました。今後どの間隔で訴求を入れ替えるべきかの、直接の根拠になります。

なお、クリックした方がLPを表示できた割合(読み込みの成否)は、この8週間を通じて91〜96%で変わっていません。表示速度やリンクの不具合といった技術的な問題は起きていません。またLPは7月1日以降、一度も変更していません。

05
ここから何をするか
Action Plan

運用の基本設計を切り替えます

立ち上げ期は、条件を固定することに意味がありました。その目的は達成しています。ここからは目的が変わり、登録件数と単価を戻していく段階に入ります。

立ち上げ期(7〜8月)本格運用期(9月〜)
目的止まらずに配信できるかの確認登録件数と単価の回復
訴求1つに固定3〜4週ごとに入れ替え、順に当てていく
判定行わない(条件固定のため)入れ替えのたびに前の訴求の実績と比較
配信対象広めの1パターンに固定変更しない(下記のとおり確認済み)

以下、実施する内容をご説明します。順序は効果を切り分けられる順としています。複数を同時に動かすと、どれが効いたのかを判断できなくなるためです。

クリエイティブの制作もLPの修正も、対応はすべて当社側で行います。追加のご費用は発生しません。

また、これらの効果の判定は9月の実績で行います。8月は季節的にご相談が動きにくい時期のため、判断の材料としては9月の数字を用います。

第1段階 訴求の入れ替えを開始8月28日 着手済み

8月28日、立ち上げ期から配信していた訴求のうち1点を止め、新しい訴求(ご家族の帰宅シーンを使ったもの)に入れ替えました。

あわせて、この8日間で分かったことがあります。古い訴求と新しい訴求を同じ場所に並べると、配信の実績がある古いほうへ配信が寄ります。新しい訴求に回った配信量は全体の2%にとどまりました。この状態では、新しい訴求が良いのか悪いのかを判定できません。

そこで9月上旬に、立ち上げ期から配信していた訴求を停止し、新しい訴求だけが回る状態にします。ここまでが第1段階です。

第2段階 3〜4週ごとに訴求を入れ替える9月 〜

ここからは、訴求を1つずつ、3〜4週の周期で入れ替えていきます。入れ替えのたびに、前の訴求の実績と比べて良し悪しを判定します。

複数の訴求を同時に走らせて横並びで比べる形は取りません。現在の配信量では、Meta側が数日で1つの訴求に配信を寄せてしまい、残りは判定できるだけの数字がたまらないためです。第1段階で実際に起きたのがこれにあたります。1つずつ順に当てていくほうが、この規模では判定が確実で、結果的に早く進みます。

入れ替える訴求は当社でご用意し、9月中に順次投入します。審査確認まで完了しているクリエイティブが2点あり、ひとつは「知っているかどうかで選択肢が変わる」という切り口、もうひとつは「まず相談から」と入口のハードルを下げる切り口です。

3〜4週という周期は、分かったこと3で測った反応の一巡と一致しています。これより速く回すと判定が追いつかず、遅らせれば反応の落ちた訴求を配信し続けることになるためです。

配信の設定は変更しません

誰に、どこで、どの端末で広告を見せるか。この4つを2か月分の実績で確認しましたが、変更して効果が見込めるものはありませんでした。結果を記載します。

設定確認した内容
年齢現在は25〜50歳。住宅の取得を検討される年齢に合っており、住宅ローンは完済時の年齢から逆算するため、上へ広げても商品として成立しません。下を切ると届く人数が減り、配信量の少ない現状では判定そのものが遅くなります
配信される面Instagramのフィード・ストーリーズ・リールで全体の87%。1か月だけを見ると差が出る面もありますが、2か月で見ると外すべき面はありません。ほとんど配信されていない面は、止めても効果がありません
端末iPhoneが80%、Androidが20%、それ以外は0.3%です。パソコンへの配信は2か月で157円で、実質ゼロです
性別女性のほうが良い数字ですが、女性は表示の単価が4〜5割高く、配信量の少ない現状で絞ると学習が進まなくなります

つまり、当て先の問題ではありません。変えるべきは訴求そのもので、第1段階・第2段階に集中します。

第3段階 ここまでで戻らない場合10月以降

広告側の打ち手を試しても登録率が戻らない場合、LPの構成に手を入れます。想定している内容は次の3点です。改修も当社側で対応します。

  • プライバシーへの配慮と、相談だけでも問題ない旨を、ページ後半のFAQではなく前半に置く
  • ご相談の流れを示す簡単な図を、事例予告の手前に置く(金額や実績の数字は使いません)
  • 同じ写真・同じ文言で7回続くご登録ブロックの、背景写真を2〜3パターンに分ける
別枠 表記の正確さ(反応改善とは別の対応)訴求の強化とあわせて

LPの精査の過程で、実態より強く見える表記が見つかりました。景品表示法の観点で直しておくべき内容です。文言の差し替えと注釈の追加のみで、デザインの変更は伴いません。

反応の改善を目的とするものではないため、単独では実施しません。現在のLPは審査を通って配信できている状態にあり、いま手を入れると、訴求の入れ替えによる数字の変化と切り分けられなくなります。次に訴求を強化してLPに手を入れるタイミングで、まとめて反映します。

箇所内容
訴求項目の1行「資金調達(副業・教育・生活資金)」を「住まいの取得に向けた資金計画」へ。住宅ローンの資金使途は住宅取得が前提のため、実際の使途と異なる説明に見えます
訴求の見出し「どこにもないサポート体制」を、内容を示す見出しへ。他にはないという表示は、根拠資料を求められます
実績バッジ「グループ企業で6000件以上」に集計時点の注釈を追加。同じバッジ内の「600件以上」には注釈があり、非対称になっています
体験談7件各件の下に「※個人の事例です。結果を保証するものではありません」を1行追加
06
進め方
Schedule
時期内容対応
8月28日訴求を1点入れ替え(着手済み)当社
9月上旬立ち上げ期の訴求を停止し、新しい訴求だけが回る状態にする当社
9月中旬週ごとにクリック率・登録率を確認当社
9月下旬入れ替えた訴求を判定しご報告。次の訴求を投入当社
9月末9月の実績で全体を評価。8月の季節要因を除いた水準を確認し、次の方針をご報告当社
10月以降訴求の入れ替えを継続。訴求を強化してLPに手を入れる際に、表記の修正(別枠)もあわせて反映当社
10月以降ここまでで戻らない場合、LP構成の改修を実施当社
クリエイティブの追加とLPの改修を同時に行うと、どちらが効いたのか分からなくなります。立ち上げ期と同じ考え方で、変える箇所を絞りながら順に進めます。
07
ご確認・ご共有をお願いしたい点
Requests

1. 費用に関する表記の確認

LP上の「融資成立まで費用は一切かかりません」について、貴社にお支払いいただく費用が発生しないことは確認しております。あわせて、住宅ローンのご契約に伴う事務手数料・保証料・登記費用などについても、お客様のご負担が発生しないという理解でよろしいでしょうか。

これらの費用が発生する場合、現在の表記はすべての費用が無料であるように読めるため、注記を1行加える必要があります。事実のご確認をお願いします。

2. 実績バッジの注釈内容の確認

「グループ企業で6000件以上」について、集計時点(2025年12月時点という理解でよいか)と、対象範囲(グループ全社の累計相談件数という理解でよいか)をご確認ください。この内容で注釈を追加します。